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生徒指導提要には載っていない!保護者対応にも使える親業(教師学)のポイントを講演会で

10月27日(木)滑川町立滑川中学校で行われたた学校警察連絡協議会(学警連)で講演を行いました。

学校警察連絡協議会とは

学校と警察が緊密に連携し、相互に協力しながら児童生徒の健全育成を図るための協議会。

コロナ前は学校関係者、PTAの保護者を合わせて120人~150人規模で開催されていたそうですが、今年は、小・中・高・特とそれぞれの学校で生徒指導を担当されている先生方が40人ほどが集まっての開催となりました。

規模が小さくなったとはいえ、各学校で中心となってご活躍されている先生方ばかりですからね!
そんな場所でお話しさせていただけること、光栄以外のなにものでもありません。

 

保護者対応・生徒指導に役立つ親業(教師学)

保護者対応・生徒指導イメージ

今回の協議会のテーマは、「家庭教育に課題を抱える親への支援」~ 学校関係者が出来ること ~として約1時間。

実際に親子関係改善の現場で保護者にお伝えしている内容の中から

相互コミュニケーションの根幹である「問題所有の考え方」と「話の聞き方」を事例を交えてお伝えしました。


保護者対応や生徒指導で大切なのは信頼関係を構築すること。

生徒指導にかかわった先生なら、信頼関係の大切さを感じている事と思います。

信頼関係のないところでは、相手は素直に聞く姿勢が持てず、こちらが当たり前だと思っていることも伝わらなかったり、むしろ変な解釈をされて無用なトラブルになることもあるでしょう。

だからこそ、保護者、生徒との信頼関係作りに苦慮されている先生は多く、とくに、志の高い先生方ほど心労を抱えているのが現状です。

では、信頼関係を作るために、普段の対話はどうしているでしょうか?

もしかすると、
こちらの言いたいことだけ言ってはいないでしょうか?
これでは相手の信頼は勝ち取ることは出来ません。

かといって…
先生ばかりが我慢していても、そのうち爆発するか、いつか心を病んでしまいます。

先生だって人間!神様じゃない!

「言うか」「我慢するか」

実は、このどちらかしか知らない、またはどちらかしかない!
というコミュニケーションのジレンマが、信頼関係を構築できない構図を作っている原因だと言われています。

そして、実はこれ!


親子関係が悪化していく構図とまったく一緒なんです!

では、どのようにコミュニケーションを取ったら信頼関係が構築できるのでしょうか?

まさに、その具体的な方法を教えてくれるのが親業(教師学)です。

今回の講演では、その親業(教師学)の中から行動の四角形という自分の感じ方を整理するダイアグラムを元に「問題所有の考え方」を、さらに、ロールプレイ事例を交えながら「話の聞き方」をご紹介していきました。

短い時間でしたが、信頼関係を構築するためのコミュニケーションののヒントを持って帰っていただけたのではと思います。

中には熱心にメモを取っていらっしゃる先生が何人もいらっしゃいました。
きっと、担当する生徒や保護者のことを思い浮かべて聞いてくれているのかな~と感じて嬉しくなりました。

また、講演会でお伝えした内容はごく一部です。
もっと知りたいな~と思った方は、「親業」の書籍がおススメです。

そして、このブログではあえて親業(教師学)という表記をしています。
それは、この親業の理論をそのままに、教師と生徒のコミュニケーションに特化した「教師学」という講座があるからです。

「教師学」についても書籍も出版されています。
すでに絶版のため古書になりますが、現場の事例が満載で、生徒、保護者対応の引き出しを増やしたい先生方には大いに参考になると思います。

生徒指導の多くのことは文科省が出している生徒指導提要で知ることが出来ます。
でも、残念ながら具体的なコミュニケーションの方法は載っていません。
ぜひ、親業や教師学を知ることで、先生達も楽になりながら保護者や生徒と良い関係を作ってもらえたら嬉しいです。

 

講演会でのもうひとつのミッション

余談ですが、この協議会の昨年度の講師は藤崎育子先生、2年前は中止で、3年前は志賀周子先生だったそうです。

お二人とも素晴らしい方々で、最初にお話をもらったときには震えました^^

とくに、藤崎育子先生は開善塾教育相談研究の所長であり、文部科学省「いじめ問題アドバイザー」、埼玉県教育委員、2016年~2017年には埼玉県教育委員長なども歴任されている方。

実は、私が9年ほど前受講した埼玉県家庭教育アドバイザーの養成講座でも藤崎先生が講義を担当されていて、その講義に大変感銘をうけたのを覚えています。
(現在も藤崎先生が講義を担当さています^^)

 

お世話になった先生からのご依頼

そして、今回の講演にお声かけをいただいたのは滑川中学校の八木原校長先生。

八木原先生は数年前まで埼玉県の教育局生涯学習課にいらして、家庭教育アドバイザー子ども大学などを担当されていました。

まさに、わたしが受講生として感銘をうけた家庭教育アドバイザーの養成研修も担当されていました。

その後、立ち上げメンバーとして加わった子ども大学SAITAMAの活動では、入学式の来賓としてお越しいただいたり、相談に乗っていただいたりと大変お世話になりました😊

行政というとどこか堅いイメージがあると思うのですが(私も昔はありましたー)、現在、私の中で行政の印象が良いのは、その頃出合った生涯学習課のみなさまのお陰かなと思っています^^

その中でも、八木原先生はまた会いたいと思う方でした。
その思いが通じたんでしょうね。

数年後、校長先生になられてご依頼をいただけたという、いや〜人生って線だねーと実感します。
八木原先生と再会出来たことで、「引き続きも頑張ろう!」そんな風に思いました。

そうそう!
この日決めていた私のミッションは「伝えること」、そして
八木原先生と写真を撮ること!

ということで、講演終了後にパチリ。


これにて本日のミッションが完了です。

イメージ「レッツエンジョイ東京」のWEBサイトより

講演を終え、学校からの帰り道に川越駅に降りると、駅前にスイーツパラダイスが出店していました!
1つ108円のケーキには行列が出来ており、思わず並んで買って帰りました。

  • この記事を書いた人

生駒 章子

親の学校プロジェクトの代表。元ガミガミママで今は親教育の専門家。
自身の原体験から、子育て支援ではなく「親支援」にこだわって活動中。趣味は読書(マンガ)

ファミリーワークス合同会社の代表。
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