受講生の声
孤独と不安でいっぱいだった私を救う未来への道しるべ
柴崎しのぶさん（仮名）
受講当時のお子さんの年齢：3歳
生駒先生と初めてお会いしたのは、桜の花も綻び始めた三月の半ば、一日体験のワークショップ講座でした。
「親業って一体どんなものだろう？本当に効果があるのかな？」
そんな期待と不安が入り交じった気持ちで、会場の門をくぐりました。
その頃の私は、毎日を手探り状態で過ごしていました。
人一倍に好奇心旺盛で、動き回るのが大好きな３歳（当時）の長男。目に映った物にはすぐさま突進して、いたずらし放題。
こちらのやって欲しいことはしてくれず、やらなくていいことばかりする息子と二人きりで向き合う日々に、苛立ち、疲れ切っていました。
「ありのままの子どもの姿を受け入れられない自分は母親として失格なのかもしれない」
「私が親になって良かったのだろうか」
息子を叱るたびに、心の底に溜まっていく冷たい鉛のような自己嫌悪感。
このままではいけないと思いながらも、どうしたらいいのかわからず、悩みを主人とも共有できないまま、孤独感と不安感に押し潰されそうでした。
誰か助けて、と心が叫んでいました。
そんな時、生駒先生と初めてお会いしました。
先生は、明るく親しみやすく、初対面の私に対しても、心を傾けてじっくりと話を聴いて下さいました。
先生の紡ぐ言葉は、内面から溢れる優しさと力強さに満ちていて、「もしかしたら親業で変われるかもしれない」と、迷っている背中を押してくれるものでした。
一般講座が始まってからは時間が経つのがあっという間で、毎週が新しい学びと気付きの連続でした。
じっくりと自分と向き合い気持ちを整理する時間を持つことで、自己理解が深まっていきました。
親業を学び始めて数週間、子供との関係が目に見えて良くなりました。息子が前よりも心を開いて話をしてくれるようになったのです。
「お母さん見てみて！」
「こっちにきて」
と声を掛けてくれることが増えました。
私自身も、時々苛立ちを感じることはあっても、自分のそんな面をも受け入れて、以前のように激しい感情に振り回されずに過ごせるようになりました。
また、主人とのコミュニケーションも改善し、週に一度、一緒に子育てについて振り返る時間を持てるようになったのです。
そして何よりも
「私も一人の人間として、権利を大切にしてもいいのだ」
と気付けたことは、私にとって大きな成長でした。
これまで私は何かあるたびに、「母親だから」といつも自分に言い聞かせてきました。
でも、必要以上に我慢を重ねることが、ありのままの自分自身を苦しめ歪ませ、その結果、周りの人たちも苦しめていたのかもしれません。
そのことに気付いた時、長い間、縛られていたものからやっと解放された気がしました。
講座ではロールプレイングする場面も多く、自己表現が苦手な私は、毎回ドキドキしながら臨みましたが、実際に体験してみることで掴めたものが沢山あったと感じています。
また、この講座は、自分の苦しさ、弱さをさらけ出せるカウンセリングの場でもあったように思います。
親業の知識を学びながら互いに語り合い、励まし合い、先生や仲間とのあたたかい時間を共有することで、もつれて絡み合っていた感情の糸がほどけていくようでした。
講座からの帰り道、不思議と心穏やかになっている自分がいました。
そして、講座を終えた今、はっきりわかります。
私にとって、親業は未来へと続く光であり、道しるべです。これから先、たとえ道に迷ったとしても、また勇気をもらって踏み出せる、これほど頼もしいことはありません。
そうはいってもまだまだここからが本番。
学んだことを実生活に生かしていくために、これからも何度でも基本に立ち返って、頑張っていこうと気持ちを新たにしています。
今はもっと深く自分と向き合う過程が必要だとわかり、親業パート２講座を受講することを決めました。
数か月前には未来が描けずに怯えていた自分が、今は一年後、二年後の変化が待ち遠しく楽しみに思えることが、とても嬉しいです。
生駒先生に、そしてかけがえのない時間を共有して下さったМさんに、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
そしてまた次の講座でお会いできることを楽しみにしております。
もしこの中から、あなたのなりたい自分が見つかったら、親業訓練一般講座でお待ちしています。
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まずは書籍で読んでみる。
（親業講座のテキストにもなっています）
