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中学生に親のモヤモヤをアイメッセージ(わたしメッセージ)で伝えてみた結果!【事例紹介】

2022年6月14日

昨日は4月から始まっている平日開催の親業訓練一般講座の7回目でした。(全8回)

参考

親業訓練一般講座の詳細はこちらをご覧ください。
▶子育てのイライラを減らす親業訓練とは?

毎回講座の最初は、この1週間の家庭での実践を中心にした受講生さんの近況から始まります。

もちろん、ただ近況報告をして終わりーではありませんよ。

その近況(実践)から、親業の理論に結びつけていくことで、学んだことが生活と結びついていく。
たかが近況、されど近況!
この近況が最高の復習にも予習にもなるわけですよー

さすが!
すべての人間関係の基本となる1対1のコミュニケーションの原理原則を学ぶ親業(ゴードンメソッド)です!
(と、インストラクターみずから自画自賛してみる(笑))

そして、昨日の近況の中で、アイメッセージ(わたしメッセージ)を中学1年生の息子さんに伝えてみました^^
という受講生さんの事例が素敵だったのでシェアします。

アイメッセージ(わたしメッセージ)とは?

ところで、みなさんはアイメッセージ(わたしメッセージ)って知っていましたか?

はじめて聞くという人のために、先ずは簡単にご説明しますね。

アイメッセージとは

わたし(親)が相手(子ども)のしていることで困らされているとき、相手を非難せずに、しっかりわたし(親)の思いを伝える方法です。

普段何気なく言っていることが、実は相手を嫌な気持ちにさせていて、「協力したくない!」と思わせてしまっていること!結構多いんですよ。

えー、それってどんな言い方!?気になるー

という方は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

参考

▶「お決まりの12の型」を知っていますか?親業が教えてくれる親のNG対応
この記事では「子どもが困っているときー」という前提で書かれていますが、自分が困らされている場合も、使うと相手からの積極的な協力度が低くなる対応です。

ちなみに、以下の三つの要素が入っていると、アイメッセージ(わたしメッセージ)は相手により伝わりやすいメッセージとなります。

  • 親を困らせている子どもの行動。
  • その行動による親への影響。
  • その影響による感情。

特に、子どもの行動では、子どもにとって非難がましく聞こえないよう事実のみを表現すること、親への影響では親が本当に思っている影響を入れるのがポイントです。

それはなぜか?

普通に考えてみても、自分のことを非難してくる人間の話を心から聞きたいと思う人は少ないというのは想像が出来ると思いますが、実は、アイメッセージ(わたしメッセージ)を言われた子どもは、メッセージの中の「親への影響」をよく聞いています。

そのため、
自分の行動が親にそういう影響を与えているなら、その影響を与えないように自分はどうしようかな~と基本考えてくれるわけです。

なので、親への影響を「常識だから」とか、「普通は」とかの当たり障りのないものをいれても子どもの心には響きにくいんです。

さらに、親への影響は具体的であればあるほど、子どもは自分の行動を変える動機付けがはっきりするので行動を変えやすいです。

どうでしょうか?

普段、なんとなく子どもの行動が嫌!
だからなんとなくブツブツ小言をいっちゃう!なんてことはないでしょうか?

わたしたち親は、意外と子どもに親への影響って伝えていないんですよ。

これでは子どももどう考えて動いたらいいか分からないですよね。

ちなみに、私が個人的に嫌いなメッセージは「みんなが困っている」というやつです。
結婚当初、旦那さまから「お前のやっていることでみんなが困っている」としょっちゅう言われて自己肯定感を打ち砕かれていました。
俺が困っているというメッセージを出していてくれたらあんなに傷つかなかったのにな…

と、昔の傷がめくれてきたのでちょっと吠えてみましたが、今はそんなこと一言もいわない頼れる旦那さまだということを彼の名誉のために付け加えておきます。

余談でしたが
アイメッセージ(わたしメッセージ)における自分(親)への影響の大切さを感じていただけたでしょうか。

でも…
一生懸命考えてみたけど、具体的な影響がない…
でも「気持ち的に嫌」…
ということも出てくるでしょう。

もちろん、もしそのメッセージを子どもに伝えたとしても、子どもは自分の行動を変える動機付けが薄いので、行動は変わりにくいかもしれません。

でも、そう思いながらも
先ずは子どもに伝えてみるのは大いにありですよ。

伝えなければ、親の思いを子どもは知る由もありません。
そのくらい分かるよねーは、親が思っているほど子どもには通じないものです。

※ちなみに、親業ではこんな場合、アイメッセージ(わたしメッセージ)以外の別の方法もお伝えしていますよ。

中学生にアイメッセージ(わたしメッセージ)を伝えてみた事例

と、前置きが長くなりましたが
以下、受講生さんが中学1年生の息子さんに伝えてみたアイメッセージ(わたしメッセージ)の事例です。

ー受講生さんの困りごとは
中学1年生の息子さんが食事を自分の部屋で食べるたがること。

補足

息子さんには年の離れたお兄ちゃんもいるので、お兄ちゃんの行動を見て自分も大学生気分なのかもしれませんが…母にしてみるとモヤモヤするわけです。

そして、伝えたアイメッセージ(わたしメッセージ)がこちら
↓  ↓  ↓

母:「お母さんがいるときに自分の部屋で食べたいって言われるとさ、お母さん嫌われてるのかなーって思って寂しいんだよね。」

そのメッセージを聞いた子どもは
”そんなこと初めて知った!!”という顔で、あっけにとられた表情をしていたそうです。

その時は子どもから何か言うでもなかったようですが後日…

自分の部屋でご飯を食べたいというときは、「なぜ食べたいのかの理由」も一緒に言ってくれるようになったそうです。

アイメッセージ(わたしメッセージ)は、親そういう影響を与えないようにするにはどうしたらいいかと子どもが自分で考えやすいメッセージです。

お母さんは僕の行動で嫌われてるんじゃないかと感じているようだから、そういう気持ちにさせないために何が出来るーーー!!?
と考え結果、理由も一緒に伝えることで、「お母さんのことを嫌ってるからじゃないよ!」と伝えようとしてくれたのかもしれませんね。

もしここで、
「そんなのダメに決まってるでしょ!」
「部屋が汚れるでしょ!」
「ご飯はみんな一緒に食べるものでしょ!」

などと対応していたら…

親の本当の思いは届かず、子どものからの思いやりを感じることもなく、例え一緒に食卓を囲んだとしても、ギスギスした雰囲気だったかもしれません。

親にとって、中学生ごろの子どもは自分勝手で何も考えていないように感じることもあるかもしれません。

でも、親が」ホンモノの気持ちを伝えれば、子どもはそれにちゃんと答えようと考えてくれるんですね。

▶さてさて、4月から始まった平日開催の一般講座は来週がファイナルとなります。

またどんな事例が聞けるのか楽しみにしています。
もちろん、上手くできなくて全然大丈夫ですからねー。
やっちゃいましたの近況も大歓迎。

そのトライが今よりもっと良い関係になれる未来への一歩だからね。

ここから1週間の受講生さん達の奮闘を大応援しています。


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  • この記事を書いた人

生駒 章子

親の学校プロジェクトの代表。元ガミガミママで今は親教育の専門家。
自身の原体験から、子育て支援ではなく「親支援」にこだわって活動中。趣味は読書(マンガ)

ファミリーワークス合同会社の代表。
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